国立新美術館のマグリット展で「イメージの裏切り」を見た
マグリット展を見るために六本木の国立新美術館へ。東京では13年ぶりの本格的な回顧展という触れ込みです。
展覧会では「空の鳥」「ゴルコンダ」「イメージの裏切り」のポストカードを購入しました。
ちなみに、たくさんの紳士が空に浮かぶ「ゴルコンダ」ですが、「ゴルコンダ」はダイヤモンドを産出した南インドの都市の名前です。
イメージの裏切り
「イメージの裏切り」は、絵のパイプの下に「これはパイプではない」と説明書きがある作品です。
マグリットによれば、単にパイプのイメージを描いているだけで、絵自体はパイプではないということです。
ぱっと見は、パイプですが、確かに、口元の部分はパイプとは成立していないので、パイプではないとも見えます。
この「イメージの裏切り」は、20世紀を代表する哲学者のミシェル・フーコーにも取り上げられるほどです。
絵の中に絵の説明文があること、パイプに似てるがパイプではないことが西洋絵画の2つの原理を覆しているとフーコーが解釈しています。
ルネ・マグリットとは
ルネ・マグリット(1898-1967)は、ベルギーの国民的画家で、シュルレアリスムの巨匠です。
中学校の美術の教科書でもマグリットの作品が載っていました。
マグリットは日本でも人気の画家ということでもあり、私が行ったのはゴールデンウィークの午後もあって混雑していました。
7月からは、京都市美術館へ巡回して展覧会です。こちらも混雑することでしょう。